指標

クリック率(CTR)

別名: CTR, クリックスルー率, Click-Through Rate

クリック率(CTR)は、リンクが表示された人のうち実際にクリックした人の割合で、クリック数を表示回数で割って百分率で表します。検索結果や広告、メール内のリンクが、ただ見られるだけでなくどれだけクリックを獲得できているかを示す指標です。

CTR = クリック数 / 表示回数 × 100

CTRは、表示はされても必ずしも行動につながらない場所に現れます。自然検索の結果、有料広告、メール配信は、それぞれ独自のCTRを記録します。この数値は、見られていることと関心を持たれていることのあいだの差を表します。表示回数とはその掲載が見られたこと、クリックとはページ上の他のすべてを差し置いて選ばれたことを意味します。自然検索では、順位は良いのにクリックが少ない結果は、タイトルと説明文が検索者の求めるものと合っていないことを示しています。そのためCTRは、順位の問題というより、関連性と見せ方の問題として読み取られることが多くあります。Google Search Consoleはクエリ別・ページ別にCTRを表示するため、順位は取れているのに成果が伸びない掲載を、Shopifyのストア運営者が見つけるには最も確かな場所です。

リッチスニペットは最もわかりやすい打ち手のひとつです。構造化データから取り込んだ星評価や価格、よくある質問が結果に表示されると、縦方向の表示面積が広がり、検索者がクリックする理由も増えるため、順位が変わらなくてもCTRが上がる傾向があります。たとえば、メリノウールのインナーを販売するShopifyストアを考えてみます。「メリノウール インナー」のコレクションページが4位にあり、CTRは2パーセント前後だとします。チームがProductとAggregateRatingの構造化データを追加すると、結果に4.7の星評価と価格帯が表示されはじめます。順位はほとんど動かないのに、星評価が訪問前から信頼の手がかりを与えるため、同じ掲載のCTRが4パーセント近くまで近づいていきます。商品そのものは何も変わっておらず、結果での見せ方が変わっただけです。

CTRが測っている行動は、AI回答エンジンがページをどう扱うかにも影響します。ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewsといったツールは、優れたタイトルや説明文が伝える有用性の信号と同じものに頼ります。クリックを獲得する掲載は、機械が要約して引用できるほど明確に書かれていることが多いのです。商品名、素材、用途を率直に示したタイトルは、人がクリックを決める助けになると同時に、そのページが質問に答えているとモデルが判断する助けにもなります。CTRを高めることと引用されやすさを高めることは、たいてい同じ編集作業です。つまり、ページが何についてのものかを、人が実際に使う言葉で述べることです。

率直に補足すると、CTRは単独で見ると読み違えやすい指標です。表示回数がごくわずかなときの高い率はノイズにすぎません。順位はすべてを歪めます。文面に関係なく、1位はほぼ常に8位よりクリックされるからです。さらに、釣り見出し的なタイトルはクリックを集める一方で、合わない人をページに送り込み、その人たちはすぐ離脱します。CTRは順位とコンバージョン率と並べて読み、単独では判断しないでください。CTRは控えめでもよく購入につながる掲載のほうが、クリックは多いのに買わずに眺めるだけの人を集める掲載より健全です。